同期といっしょにいるのはたのしいけれど

「同期」ってはおなじ会社の同期に限らない。
横のつながりの強いこの業界では、おなじ年に入社した人は
会社がちがっても仲間意識をもつことが多い。
そういった意味での「同期」。

同期の仲間と接するのは、だいたいにおいて愉快なことだ。
同世代で、業界も一緒だと、けっこう共通点があったりするからだ。
その気になれば、いくらでも話をして、もりあがることができる。
楽しい。とても楽しい。

でも、
きっと、いつまでもそうしていてはいけないのだろうな、とも思う。

たとえば3年後、5年後。
少しずつ、「みんな」のあいだに差がつきはじめる。
仲間内から、すごい仕事を成し遂げる人が出る。
まだ結果は出ていなくとも、目に見えて成長を続ける人も出てくる。

そして、そういう人たちは、
だんだんとそういう「すごい人」だけで集まり、仲良くするようになっていく。

ずっと「おれたち」と呼んでいたやつらが、いつのまにか「あいつら」になっていく。

かならずそうなる。
かなしくて、せつないことだけど、そうなる。

だから、ほんとうに長い時間、みんなと一緒にいたいと思うならば、
いまするべきは、みんなと遊ぶことじゃ、ないかもしれないな。

なんてね。