思ったことメモ
中学生、高校生くらいの子にSNSのアカウント作らせると、大抵本名をちょっともじったやつを設定する。takashi123みたいな。理由は自分と関係ない名前をとっさに思いつかないからってのがほとんど。多くの場合、彼らはリアルの友達が一人もいないSNSはやらない。彼らは自分が完全匿名で人気が出るほど面白い話ができるとは思っていなくて、だからつまらない話でも聞いてくれる人、つまりリアルの知り合いがいないSNSはやらない。ただ、リアルの知り合いじゃない人と関わるのが絶対に嫌かというとそうではなくて、褒めてくれる人となら積極的に関わりたいと思っている。友達に聞かせている体裁でした書き込みを「横から失礼、あなたは面白い文書を書きますね」と評価されるのは歓迎する。だから「内輪向きの発言が9割です」と言いつつも、発言をパブリックに見られる状態にはしておく。彼らはパブリックな場で内輪の話をするのが好きだ。
ごちそうさまの話
「こっちがお金払ってるんだからごちそうさまって言わなくていい。むしろ言うな」っていうの、よくわからない。批判する以前に意図がつかめなくて、でもなんかわかりあえない予感だけはするから恐ろしいと思う。
むりやり例えるなら「ブラジル人とは握手しちゃいけないよ」とか言われたときのわからなさに似てると思う。
「なんで?」って聞いたら「だってむこう南半球の人だよ? 南半球の人と握手とかしたらまずいじゃん」って返されて余計わけわからなくなる感じだと思う。恐ろしいと思う。
親が「SNSやりたい」って言ってきたらなに薦める?
というのを考えたとき、意外にむずかしいな、と思った。
うちの親はネットリテラシーはそれほど高くないから、、
Facebook:超不安
Twitter:たぶん何が楽しいのか理解してもらえない
mixi:一人で始めるにはハードル高いかも。コミュニティ見るくらいなら…
ということで、mixiのコミュニティ部分だけを独立させたサービスがあれば、薦めやすいなあと思いました。
【番外編】
Instagram:いけそう、でも親がSNSやりたいって言うときこういうのはイメージしてないと思う
アメーバピグ:実家のPCは想像を絶する低スペックなので無理
Google+:意外にいける可能性はあるけど、Facebookと同じく実名でやりそうでちょっとこわい
Tumblr:いけるかも? でもTwitterと同じく、面白くなるところまでもっていくのがむずかしいと思う
Pinterest:使い方半分くらいしか理解できないだろうけど、見るだけならいけそう
プレスリリースは無味無臭ではいられない
先日Tumblrで回ってきたこのプレスリリースを読んで感銘を受けた。
3DSバーチャルコンソールゲームギアに関する技術提供について
http://www.mtwo.co.jp/news/20120223.html
他の人の反応を見ると、「いいね!」と言っている人もいれば、
「プレスリリースは事実だけを淡々と書くものだ」という人もいた。
個人的には、これからのプレスリリースは事実だけを淡々と書いていてはいけないと思っている。
なぜかというと、キュレーターは色のついた情報を好むからだ。
多すぎる情報を個人の視点で精査、紹介するキュレーター。
しかし、キュレーターもブーム化しているので、生き残りが難しくなってきている。
そのためキュレーターは、他のキュレーターと差別化するため「キャラ」を立てようとするだろう。
キュレーターの「キャラ」とはどうやって表現されるか? もちろん拡散するニュースのチョイスと付加するコメントだろう。
まずキュレーターは、自ら目指すキャラに合致したニュースを積極的に拡散するようになる。
「消費社会に警鐘を鳴らす人」という路線だったらそういうニュースをポストするだろうし、「面白ニュースの伝道者」という路線だったら宗教対立などのシリアスな話題はあまりポストしないだろう。
そうやってセルフブランディングする。
セルフブランディングするために、キュレーターは常に「自分が紹介するにふさわしいニュース」を探すようになる。
ここで重要になるのが情報の一次発信者、たとえば企業の姿勢だ。
企業は、「拡散屋さん」であるキュレーターに、「これはあなたが拡散するにふさわしい情報ですよ」と教えてあげる必要がある。
例えば、新製品のリリース情報なら、それがどういう想いを持って作られたプロダクトなのか、世界をどういうふうに変えていきたいという理念を持って進行してきたプロジェクトなのかを、畑違いの人にも理解できるように、わかりやすくはっきりと提示する必要があるだろう。
たとえば最初に紹介したリンク、
3DSバーチャルコンソールゲームギアに関する技術提供について
http://www.mtwo.co.jp/news/20120223.html
これはゲーム業界の歴史に詳しくない自分にも理解できたし、その意義が(なんとなくだけど)理解できた。
伝わって、届いたわけだ。だからこうやってブログで紹介している。
こういうのが大事になっていくと思う。
だからきっと、プレスリリースは無味無臭ではいられないんじゃないだろうか。
企業もキャラ化していく。プレスリリースはそのキャラの発するセリフだ。
他のキャラと同じしゃべり方をしていたら、ちょっと弱いよね。
ふぇぇ…
あの、申し訳ないんですが、
なんか「とりあえずTwitterで投稿すれば拡散される」と思っていませんか? 実際には「この投稿がこの人とこの人の琴線に触れ、その人脈から派生してじわじわと広がり、この人がRTしたタイミングで一気に爆発した」というきわめて人的なプロセスがあります。要するに、自分のフォロワーの中では誰がキーマンなのか、また、その人が反応するとその人のフォロワーの誰と誰は連鎖して反応する確率が高いとか、完璧でなくともそういうことを考慮に入れて「拡散する」と言わなければいけないと思うのです。もちろん、自分のフォロワーの中にキーマンといえる人物が一人もいないということも珍しいことではありません。そういった場合、まずはそういう人と関係性を築くところから始める必要があるわけで、自分の影響の輪も把握せずにやみくもにポストして「おかしいなあ、なんで広がらないんだろう」というのはいささか筋の悪い話になりますよ?
ということを中小企業のトップに伝えたい若手社員は多いとおもう。
話し方を決めてあげることについて
コミュニケーションツールを提唱していく際に意外と重要だと思うのが、語法を決めてあげることだ。
語法というのはつまり話し方であり、書き方だ。言語運用の作法といってもいい。
・渋谷は人でいっぱいだった。
・ちょりーっす、渋谷は人でいっぱいだったっスよ!
・うみょーん、渋谷は人でいっぱいだったニャン★
・フヒヒ、渋谷は人でいっぱいだったでござるwww
語法によって、その人のスタンスや、ポジションや、キャラクターが示唆される。
一度それらが定まれば、物事に向かうことはぐっとたやすくなる。
自分は、トランシーバーを初めて使ったとき、どうしゃべっていいのかわからなかった。
「こちら○○です。どうぞ」という話し方を知って、「ああ、こうやればいいのね」と感じた。
Twitter初心者は「なう」に同じような感覚を抱いていると思う。
これ付けとけば大外しはしないんでしょう? という感じ。
テンプレがあるのはいい。安心する。
今、Jumvoやニコルソンのようなボイスメッセージサービスが出始めているが、
まだまだ普及しているとは言い難い。
とりあえず「語法のテンプレ」を決めてあげることが
ヒットする足がかりのひとつになるんじゃないかなあ、なんて思う。